当社では建物竣工時における床衝撃音測定(①軽量床衝撃音・②重量床衝撃音)を承っております。
マンション等での遮音測定の重要性
マンション等では「音」に対する苦情件数も増加し、室内の高い静音性が求められています。
居室内の音に関する設計目標値が定められることも多くなり、今や建築物の音響性能試験は、竣工検査の必須項目といえます。
入居後のトラブル原因の上位は「騒音」
在宅勤務など生活スタイルの変化に伴い、マンション等では「音」に対する騒音トラブルが増加傾向にあります。
そのため、居室内の音環境が適正であることのエビデンスを要求されるケースも増え、設計目標値の明確な設定や見直しと共に音環境測定の重要性が高まっています。
日本全国対応いたします
全国どこでも測定可能です。
お気軽にお問い合わせください。
測定を実施する場所
マンション・ホテル・学校などにおいて、建物内の上下2室間・上階通路やバルコニーと階下居室間の界床(下階の天井も含む)で測定するケースが多いです。
建物竣工時はもちろん、入居後に音でお悩みの際や、リフォーム前の設計時にもご活用ください。
遮音測定で測定可能な音は?
①軽量床衝撃音
(LL:Level Light)
軽くて硬いスプーンのような物を落とした音や、スリッパやハイヒールを履いて歩くときのような、比較的軽くて高い音。
②重量床衝撃音
(LH:Level Heavy)
子供が走ったり飛び跳ねたり、重い物が床に落下したときに発生する、床や壁を伝わるドシンドシンという鈍い音。
床衝撃音測定の方法
上の階に標準床衝撃発生装置(軽量床衝撃音:タッピングマシン・重量床衝撃音:バングマシン)を置いて床を打撃し、その音の大きさを真下の部屋である下階受音室で測定します。
真下の部屋に聞こえてくる音が、小さい方が遮音性能が優れています。
その測定結果を解析し、評価表にまとめ提出いたします。
①上階:タッピングマシン(軽量床衝撃音)
軽くて硬いスプーンのような物を落とした音やハイヒールでの歩行を想定した音。
②上階:バングマシン(重量床衝撃音)
子供が走ったり飛び跳ねるようなドシンドシンという音。
③下階:上階で発生させた音を測定
上階で発生させた①②の音を、真下の部屋で測定します。
測定結果でわかること
お施主様・設計者様へ
マンション等で遮音性能の目標値が実現しているかどうか分かります。
設計時の遮音性能が実現されていなかった場合には、今後どのように改善すれば良いかアドバイスさせていただきます。
採用する建材の選定もお手伝いさせていただきます。
施工者様へ
上下階の床衝撃音に関する規格は、抽象的な表現が多く見られます。
詳細な規格ではない場合、質疑をし内容を具体的に確認されることをお勧めします。
日本建築学会による建物・室用途別性能基準より
【等級表】床衝撃音レベルに関する適用等級
建築物 | 室用途 | 部位 | 衝撃源 | 特級 | 1級 | 2級 | 3級 |
集合住宅 | 居室 | 隣戸間 界床 | 重量衝撃源 軽量衝撃源 | L-45 L-40 | L-50 L-45 | L-55 L-55 | L-60,L-65 L-60 |
ホテル | 居室 | 客室間 界床 | 重量衝撃源 軽量衝撃源 | L-45 L-40 | L-50 L-45 | L-55 L-50 | L-60 L-55 |
学校 | 普通教室 | 教室間 界床 | 重量衝撃源 軽量衝撃源 | L-50 | L-55 | L-60 | L-65 |